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自動車用燃料にすべてE10燃料使用決定!? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか日本政府ががんばっています。

 

2006年6月12日の朝日新聞によると、

『環境省は、国内で使用される自動車のガソリンの全量を、2030年までに植物資源からつくるバイオエタノール10%混合(E10)に切り替える方針を決めた。』

というのです。

 

評価したいのは、”自動車のガソリンの全量”と、”バイオエタノール10%混合”という点です。すべてのガソリンとは思い切った決断をしたものです。驚きました。

 

今までのよくやる手としては、家庭用自動車のみとか、トラックのみとか、もっと細かな制限をしてくるはずなのに”自動車のガソリンの全量”と言い切っています。気持ちがいいです。

 

さらに、燃料をバイオエタノール3%混合(E3)ではなく、バイオエタノール10%混合(E10)にするとは・・・。

 

サトウキビやトウモロコシなどから作られるエタノールを燃やして出てくる二酸化炭素は、もともとサトウキビなどが空気中から吸収したものなので、二酸化炭素の量としてはプラスマイナスゼロと考えます。これをカーボンニュートラルといいます。カーボンニュートラルの燃料を使えば、地球温暖化に影響を与えないと考えて良いのです。

 

すべての車がエタノールを燃料にすれば、二酸化炭素の量をかなり減らすことができます。しかし、今の自動車では、エタノール100%の燃料では動きません。特別に作ったエンジンでないとダメなのです。いわゆるエタノール車です。

 

今のエンジンでもガソリンにエタノールを3%(E3)だけ混ぜても動きますが、燃料スタンドの整備ができていなくて、燃料が手に入りにくく、使用できていないのが現状です。(エタノール混合量3%を超えると新たなエンジンの改良が必要になります。)

 

政府の計画ではまず、ガソリン需要の半分の燃料をE3に変えていき、最後にはすべての燃料をE10にするということです。E10対応のエンジンの開発はメーカー側では既に終わっているというのですから頼もしい限りです。

 

しかしブラジルでは、すでにアルコール100%でも、ガソリンだけでも動く車がたくさん走っているというのですから、日本政府は環境問題に取り組む意識が低いなと考えざるを得ません。

 

バイオエタノールだけでなく、自然エネルギー利用など様々なことにおいても昔からです。

 

しかし今回の方針は、日本政府にしてはがんばってるな、という感じを受けました。でもまだ、法的に決定したわけではなく、あくまで計画として決定しただけなので、今後どうなっていくのか見放せません。

 

 

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