なかなか実用的な試みだと思います。最近の新聞には、プリウスをベースに完全な電気自動車として、家庭で充電出来るものを開発するとのことでした。
電池はもちろんリチウムイオン電池です。今まででも電気自動車はいろいろと開発されてきましたが、どれも一般販売にまでは至っていません。
やはり航続距離がまだまだ短く、また、電気を使い切ってしまったら動くこともできず、どうしようもないことなどがネックになっているようです。さらに高価です。
それを解消するために、各地にガソリンスタンドならぬ電気スタンドを設置しようとする動きもありますが、それもまだ現実にはなっていません。
ガソリンのようにタンクにさっと入れられればいいのですが、まだ電池の充電には何時間もかかってしまいます。
これではとてもではありませんが、実用にはなりません。新たな電池も開発されてはいますが、まだ研究室レベルです。
燃料電池で電気を作りながらモーターを動かす燃料電池車は既に道を走っていますが、これもまた燃料である水素を供給するスタンドなどのインフラの整備が必要になります。そうでないと安心して遠くには行けません。
この燃料電池にも問題があります。まだ耐久性に不安があるのです。温度管理と湿度管理が大切らしいのですが、しっかりと管理しても、燃料電池に使われている薄膜の寿命がまだ満足いくものではありません。しかも重たく、まだまだ高価です。
そう考えると今回の試みはかなり実用的に感じます。
最新の情報では、プリウスをベースに、電池を2倍に増やし、家庭でも充電出来るようにし、さらにエンジンも今まで通り積んでいるのです。
今までのプリウスでは、搭載電池だけだと2kmしか走ることは出来ませんが、試作車では13km走ります。そんなに驚くほどは走りませんが、燃費はよくなるようです。
深夜電力で家庭で充電し、モーターで走り、電気がなくなればエンジンで発電しますから、燃料はガソリンスタンドで入れればいいわけです。もちろん今まで通り、エンジンの動力でも走ります。
いずれ現在使っているニッケル水素充電池から、リチウムイオン充電池に変更し、今と同じ電池サイズで2倍の容量を得ることができるようになれば、実用化出来ると言うことです。
これはかなり期待出来るのではないでしょうか。ワクワクします。
|