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自給自足の田舎暮らし

自給自足的コラム

非電化冷蔵庫について 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前に録画していた非電化冷蔵庫についての番組『素敵な

宇宙船地球号』のビデオを見ました。なんでも「星空の冷

蔵庫」とかいって、電気を使わずに星空の力だけで冷蔵で

きるというものです。

 

私はこの番組を見て、少し我に返ったような気がしました。

というのも、家に太陽電池パネルを取り付けてから、”な

んでも電化”という考え方に傾いていっていたように思う

からです。

 

元々は自然エネルギーを暮らしに取り入れていこうという

考えでしたが、ついつい扱いやすい”電気”というかたちで、

利用することを考えてしまうのです。

 

私自身の暮らしについてはこれで構わないのですが、番組

では、地球全体から見たエネルギー使用を考えると、なん

でも先進国のフスタイルに合わせようとすることは、その

負の部分まで取り入れていまい、いいことではない。それ

よりも自分たちの土地に合った、便利なライフスタイルを

作り上げていくべきではないかと提案しているのでした。

 

その例が今回の非電化冷蔵庫です。日本人の発明家が作っ

たものですが、これを遊牧と近代化の狭間で揺れている、

モンゴルの遊牧民たちに利用してもらおうというのです。

 

モンゴルでは今や、遊牧をしながらバイクに乗ったり、テ

レビを見たり、ラジオを聞いたりしている人も多くいます

が、多くは暮らしは豊かではないようです。

 

電源は風力発電や、太陽電池から取っていますが高価であ

り、また、壊れたものは草原に放置されてしまいます。

 

羊の肉は夏場、すぐに腐ってしまうので、むりやり早めに

食べてしまうそうです。冷蔵庫があれば便利だといってい

ました。冷蔵庫は高く、電気もたくさん使うので、小型太

陽電池くらいではまかないきれません。

 

そこでこの非電化冷蔵庫の登場です。原理は簡単で、放射

冷却という現象を使うのです。断熱ボックスの天井に鉄板

を載せていて、夜の晴れた日は、鉄板からボックス内の熱

を空に放射させ、太陽が昇ると鉄板を断熱材で覆います。

これを何日か繰り返すと、ボックス内は10℃以下になる

そうです。

 

この効果が良く現れるには澄み切った夜空が必要なのです。

その点ではモンゴルはぴったりです。

 

放射に関する熱の波長など難しい問題もありますが、この

際、そんなことはあまり問題ではありません。作り方も簡

単で、これなら誰でも作ることが出来ます。私も作ってみ

ようと思います。

 

非電化工房というところで紹介されています。

 

 

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